血統理論デジタルアーカイブ

名著のテイストを忠実に再現させました。
徐々にコンテンツを拡大し、様々な人々の英知をいただきながら、このページを成長させていきたいと考えています。

血の提言　／著・五十嵐良治

現在、久米裕氏はじめＩＫ血統研究所が行っている９代血統理論の創始者である（９３年に亡くなられた）五十嵐良治氏が唯一公開している論文は８３年から８４年かけて週刊競馬ブック紙上において連載された「血の提言」と題されたものだけです。
五十嵐氏は独特の調教理論をまとめられた競馬予想家としても知られ、その著書「調教時計の研究大全」は月刊優駿・2000年２月号の104ページ（Youshun Book Review／評・石田敏徳氏）でも取り上げて紹介されています。
さてこの「血の提言」という論文は、単なる血統解説にとどまらず、終始国際レベルで競馬を捉えた当時画期的な内容で、最終的に遺伝学の領域にまで踏み込んで指摘を行うという、当時前代未聞の斬新なスタイルは注目に値します。また、ときおり述べられる競馬マスコミ、ジャーナリズムに対する厳しい批判は現代においても大いに刺激になる内容と言えるでしょう。 いささか扇情的な文体には抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは血統研究家だけでなく、競馬マスコミやジャーナリズムに関わる人々にとっても非常に有益で、一度は目を通しておくべき論文であると言えるでしょう。
そこで許可を得てインターネットで公開したいと考え、手早く原稿を打ち込み、ページを仕上げました。

サラブレッドの血統　／著・フェデリコ・テシオ、　英訳・エドワード・スピノーラ、　邦訳・佐藤正人